2010年4月1日木曜日

惨劇の場となった実科学校の校長、引退へ

およそ1年前のブログで紹介したが、昨年3月、ドイツの南西部の小さな街WinnendenにあるAlbertville-Schule実科学校(5~10学年)で、前代未聞の銃乱射事件が起きた。

同校を2年前に卒業した元生徒で17歳だった犯人の男は、黒づくめの格好で現れ、授業中の生徒や教員、試補教員らに銃を発砲。逃走中にも市民を撃って、合わせて17人を殺害し、さいごは警察官によって射殺された。私の知り合いの友人は、この事件で10代半ばの子どもを失ったという。とても悲しくてやりきれない。

そしてこの1年間、先頭に立ってきたのが、同校校長のAstrid Hahn氏であった。58歳のこの女性は、この学校の校長として7年間を務めたが、「この1年が10年のように思われる」ほどの激務から、新校舎の完成である2011年を待たずに、健康上の理由から年度末(9月)に引退すると、このたび表明したのである。

新たな校長の公募が行われることになるが、教員配置を担うStuttgart地方司令部の部長は「コンフリクト・マネジメントの力が重要で、さまざまな状況に柔軟であること、そして感情移入が幅広くできること」と次の校長に求めるポイントを挙げる。「良い人がいればよいのだが」。

あまりにも悲惨な事件を思い出すとともに、日本とは大きく異なる校長の採用と勤務のあり方についても、改めて確かめる記事だった。

どんな人が後任に来るのだろうか。

[記事は、http://www.stuttgarter-zeitung.de/stz/page/2439301_0_3005_-winnenden-direktorin-verlaesst-albertville-schule.html]

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