2009年9月27日日曜日

気づかせ屋

NHKスペシャル、ONの時代の2回目を見た。

長島さんのリハビリの様子に感じるところもあったが、我が意を得たりと思ったのは、王さんが福岡ダイエーホークス時代を振り返って、「監督やコーチは気づかせ屋」と話したくだりだ。

変わるには本人がそう思うしかない。回りの人間ができることは、「変わらなきゃ」と本人が思えるように刺激を与えることだ、という私の持論にぴったりくる発言だった。

巷のリーダーシップ論はいまなお、強力な指導者がみんなを導くという構図から離れず。いつでもリーダー待望論が現れかねない。これに対して、気づかせるというのは、あくまでも本人を中心に置いた考え方、周りは、メインではなくサブに過ぎない。しかし、とても重要なサブだ。

成人に対する教育だけでなく、あまねく人に影響を及ぼすとは、自分がそう思えるように環境を整えること、学校の教職員もまさにこの構図ではないだろうか。

気づくことのできる「ゆとり」を持たせるように、持てるように。忙しいとはまさに心を亡くすことですぞ。

0 件のコメント: