2009年12月11日金曜日

でっちあげだった

NHKスペシャル、真珠湾の謎-悲劇の特殊潜航艇、を見た。

子ども時代、いっとき太平洋戦争に強く興味を持っていて、この特殊潜行艇による特別攻撃、そして亡くなった「九軍神」の報道ニュースを本で読んだことがある。航空部隊とは別に、真珠湾に潜入した部隊がアメリカの戦艦アリゾナを撃沈したというものだ。

その日から68年、関係者が残した手記に「でっちあげ」とあることをNHK取材クルーが発見。まさに驚くべき事実である。

捕虜になった一人を除いた9人の死を利用して、戦意高揚を図った大本営発表、これに心躍らされて軍人を志願した数多くの少年。絵に描いたようなストーリーだが、これを煽った者の責任はあやふやなままだ。

勢いのよいことを言うためには確かな証拠が要る。証拠がないにもかかわらず言いたいときは博打になる。「12人の怒れる男」に証人として立つ老人も同じだっただろう。裁判所で衆人が注目する中、思わず大胆な発言をしてしまった。

professor は前に出て発言する人の意味でもある。注目されることを言いたいのは山々だが、後でほおかむりをせずとも済むようなものを、と大いに心したい。