2010年3月24日水曜日

一進一退の春


ねこフリークのみなさま、こんばんは。お元気でお過ごしでしょうか。

関西は連日の雨で、咲き始めた桜が小休止です。まだ花が落ちるほどは開いてはいないので、これから十分に楽しめると思いますが。

今回は「もなか」、今年10歳になります。飼い主バカもいいところで、何度となくご報告していますが、七夕の頃、前の勤務校で学生が救ってくれた仔です。あのとき諦めても仕方なかったほど衰弱していたのに、本当におかげさまで、今日もこんなに元気に過ごしています。飼い始めて数年の独りぼっちはとうにさり、ずいぶんと甘えたになりました。朝食時、気が付けば膝の上に乗っています。

実家の庭からもらってきた桜の枝。屋内だとまたたくまに開花しますね。後ろにちょびっと見えるのは大腿骨骨折で自然治癒中のMaiです。今年の5月で16歳、人間だと80歳くらいなので、寝っぱなしもやむなしですが(でも、人間の食事時にはしっかりと立ち上がってもらいにやってくる現金な犬でもあります)。

こちらでは明日、卒業式です。お天気は変わらぬよう。ゼミ生は全員、希望かなって4月から小学校の教員に。大いに悩みつつ、元気に羽ばたいてほしいと心から願っています。

みなさんにも素敵な春が訪れますように。穏やかな時間を過ごされることを。

逆から考える

関西で放映しているNHKの「ルソンの壺」、元気な会社の社長が登場する。

和歌山のエジソンと呼ばれる島社長は、編み機の発明家だ。

軍手を縫い合わせる内職に苦労する母親を助けたいと思ったのがきっかけだったというが、そののち軍手が機械にはさまって腕を失ったり命まで落としたりすることを知って、改良された軍手を考案するところを、とても興味深く見た。

当時は「機械の使い方に問題がある」と人の働き方を批判する声が大きかったらしいが、これに対して島社長は、軍手の脱げにくいことが問題だと逆転の発想をして、手首にゴムを入れた軍手を作り出す。

教育論議も多分に似たところがある。「~しなければならない」という矛先はたいていそこで働く人に向けられる。「意識を高めることが必要だ」「気持ち新たに取り組むことが重要だ」と。たしかに、頑張れば何とかなるところもある。しかし、これを仕掛けとして維持するには十分とはいえない。

ある意識をもつということは、そうなりやすい環境が伴っている。その環境に適応した結果としてある事実が生じる面を考えるなら、「主体性」という言葉で環境を軽視するのではなく、まず起こっている事実を「合理的」なものとして捉えることから始めなければならない。

こうした発想を促すためにも、なるべくお説教や励ましを避けること、頑張れば何とかなるのは限られた場合だと観念して、「なぜそうなっているのか」を分析すること、一見遠回りに見えることが実は近道だったりすることを思い返すことが大切ではないだろうか。

「急がば回れ」「負けるが勝ち」「沈黙というおしゃべり」「計画は計画通りに行かない」…逆に考えると見えてくる、おもしろいことがきっとたくさんあるだろう。

2010年3月12日金曜日

歩かねば筋肉が…

犬フリークのみなさま、こんにちは。

こちらはすっかり春模様、いよいよ新しい季節がスタートですね。

さて、ときおりご報告している拙宅のMaiですが、きょう1ヶ月半ぶりに獣医さんに行きました。折れた右足が腫れているのを、家人が気にして診てもらったのです。

再度レントゲンを(ヤブの獣医から数えるとこの2ヶ月で3回、6枚もX線を浴びたことに、これ被爆量多いわ)撮ったところ、折れた骨の周りに新たな骨のできつつあることが確認されました。老いたとはいえ生命力のある様子に安堵。自生の力というか、大したものですね。以前のように思いっきり走る、とは行かないでしょうが、まだまだ頑張ってほしいものです。

腫れについてはまだよくわからず(こんな様子に、家人はこの頃、獣医さんに行ってもなあと諦め気味です。人医と違ってできることがきわめて限られているので)ですが、腫瘍などの可能性も排せないものの、新たな骨の生成に伴うものかもしれないと、とりあえずは様子見となりました。

レントゲン写真を見ながら驚かされたのは、筋肉の変化について。
元気な左後ろ脚に、いま使えない右後ろ脚の分の体重やバランスが大きくかかっているため、左脚の筋肉はずいぶん太くなりました。これに対して事実上使っていない右脚は痩せ細っています。わずかな期間、入院しただけでも足の筋肉が、と人間でもまま言われますが、Maiについても同じ状況です。昔からの言葉、「足腰を鍛えるべし」とはまさに至言ですね。私も気をつけないと…。

そんなこんなで、どうにかやっています。獣医さんから帰ったMaiはくたびれたのか、お休みモード。この5月には16歳を迎えます。人間ならば80歳ちかくでしょうか。

みなさんのワン、ニャンも元気で過ごされますように。

2010年3月4日木曜日

ひこにゃんファンとしては

全国古式砲術鉄砲サミットin彦根のシンボルキャラクターが決まったとニュース。その名は「ひこどん」。

もちろん、鉄砲を持っている。それを見た家人が「テポドンじゃなきゃいいね」と言うのを聞いて苦笑。

ひこにゃんの友達にとのことだが、う~ん、ねこフリークとしてはひこにゃんだけでいいんだけれど。

ここしばらく、変わらずの原稿書きに疲れているので、癒された一瞬でした、はい。

2010年3月2日火曜日

レプリカでも仕方ないけれど…

灯台下暗しとはこのことで、近くに住んでいながらまだ行ったことのなかった平等院、生まれて初めて鳳凰堂を見ました。ユネスコ世界遺産に登録されたのは1994年とのこと。

歳月には勝てないというべきか、往時の輝きはすでに久しくなく、一対の鳳凰がわずかに雰囲気をたたえるに留まるという印象です。そのあと鳳凰館という資料館に入りました。

すると、中にガラスで囲まれた鳳凰が二つ、鎮座しています。考えてみれば恥ずかしい話ですが、傍らの係の人に思わずたずねてしまいました。「どちらが本物ですか?」

鳳凰堂に飾られているのは、昭和の頃に作られたレプリカで、館の中にあるのが本物、国宝とのこと。

言われてみればたしかに、国宝を雨ざらしにはせんわなあ。ということは、見いひんかったけど、鳳凰堂の中の装飾もレプリカいっぱいやろうということやね。まあ盗む人がいるかもしれんし。

帰り道、子どもの頃によく食べた茶団子を買って帰った次第です。

とまれ、原稿書きの合間、いい気分転換となった散策でした。