知り合いの先生から転任の葉書をもらった。
新しい学校で教頭になられた由、おめでとうございます。
2006年の文部科学省調査において、多忙と言われる教員の中でも教頭職の勤務時間は他を大きく上回っており、加重負担は明らか。くれぐれも体調管理に気をつけてくださいね。
いま読み進めているドイツでの取り組み。その眼目の一つは教員の健康管理だ。やる気のない子ども、騒がしい学校、相談しにくい同僚、そして話の通じにくい保護者、どこかの国と同じような状況がドイツでも指摘され、教員のバーンアウトも少なくないとされる。この状況を改め、教員が意欲を元気さをもって仕事に取り組むことができる鍵は何か。新しい視点が提示されているように思う。
かたや日本では、私の見る限り、まだまだ「子どものため」に頑張るという基調が一般的だ。無碍にできない言い方だけに、無理をしてもそう頑張ろうとする教員が圧倒的だろう。けれども、疲れておもしろい発想の乏しい教員がよい授業をできるとも思われないし、何より多くの教員にとって「自己実現」の術として教職があったはずなのに、これでは本末転倒ではないだろうか。
「そんなこと、言っても仕方がない」としないで、働きやすさについてもっと考えてみませんか。校長が主導権をもってこんなことを進めなければならないのだけれど、すっかりくたびれている人が少なくないしなあ。
ドイツの例では、学校開発チームを作るというプロジェクト方式。日本の都市部で急速に増えてきた若い教員の力を引き出すこともできるだろう。合わせて、学校の内的な発展を促すように、教育委員会の智恵と努力にも期待したい。
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