2010年2月10日水曜日

外国だからこそ、いっそうマナーを

嫌な経験をしたのに、ちょうど忘れてしまう頃なのだ。

外国人留学生、そのほとんどは中国人だが、研究生として受け入れてくれと依頼が舞い込む。過日は速達で郵便が届いた。読むと、こちらで勉強したいと便せんに手書きである。新年度が近いから急いでいるのかもと、記された電子メールアドレスに「まずは話をうかがいます」と返事をする。

ところが、以下の日程のいずれかはどうかと書いたのに音沙汰がない。メールが未着なのかもと心配になり、同じく記された電話番号に掛けてみた。留守番電話になっていたので要件を吹き込む。これで相手には伝わっただろうと思う。

そして今日に至るまでも何の連絡もない。数を打てば当たるなのか、他で引き受けてくれる人がいたのかもしれない。

熱心な留学生もいることは知っているから、丁寧に対応したいのだけれど、こうした失礼な例が何回も続くと参る。当然、印象は悪い。仮に受け入れてくれるところが見つかったのなら一報するのが最低のマナーではないだろうか。

自分のために、面識すらない人が時間や労力(ちょっと大げさだが)を割いてくれたことを考えてほしい。そして、こうしたやり方 を続けることで、必ずしも同じではないにもかかわらず「外国人留学生はいつもそうだから…」と、他の留学生に関しても悪い印象を与えてしまっていることに も…。

この間、初めて知った。ある同僚は、そうしたメールは読みもせず、すべて削除しているらしい。受け入れる気は毛頭ないとのこと。そう思うようになるまでの経験があったのだろうけれど、ちょっと残念にも思う。

「自分は祖国の外交官」とまでは思わなくてもいいけれど、多くを知らない外国人にとって、あなたは彼の地の代表でもあるということを知って、礼儀を尽くしてほしい。長期的に大きな損をするかもしれないから。留学生数の大幅な拡大は国策でもあるが、最前線の気持ちはまったく複雑である。

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