2009年3月12日木曜日

あまりに悲しい出来事

日本でも報じられたが、ドイツ、シュトットガルトの北東に20キロほど、人口27000人の小さな街、Winnendenで、「全ドイツの悲しみの日」(メルケル首相)と言われるほどの事件が起こった。

17歳の青年が昨年卒業した自分の実科学校をピストルで襲い、生徒9人、教員3人を殺害。犯人はその後、通りかかったクルマを止め、運転手を脅して街に向かい、自動車販売店で商談中の客と従業員など3人をさらに銃撃、あわせて15人もの人たちを殺した。警察との銃撃戦になり足を負傷した犯人は、最期に自ら頭部を打ち抜き死亡したのだ。

犯人は、黒い戦闘服に身を包み、9年生と10年生のクラスを襲った。生徒のうち8人、教員は全員が女性で、多くは頭部を撃たれた。殺された中には、まだ手にペンを持ったままの生徒もいたという。

女性を狙ったとの見方もあるが、大きな謎は、この犯人を知る人がコミュニケーションのある好青年、あるいは、おとなしく控えめな男性だと言っていることだ。
コンピュータゲームの影響との意見もあるが、一緒に住む両親を含め、ごく普通の家族と見られており、どうしてこんな惨事が起こったのか、まだ誰も説明できない状況にある。

学校での危機管理のあり方や武器所持のあり方にも議論は進みそうだが、何よりも悲しくて仕方がない。事件の現場となった街は、以前に私が住んだ町と15キロくらいしか離れておらず、今も定期的に訪れているSchwabenという地域に入るからだ。その街を訪れたことはないが、街の雰囲気は何となくわかる。近くに住む友人や知り合いも大きなショックを受けていることと思う。

亡くなった方々の冥福を心からお祈りするともに、残された家族や友人の方々にお悔やみを申し上げたい。本当に残念で悲しいことが起こった。


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