2009年2月7日土曜日

学校の時間割の変化

この数年間のドイツの学校の大きな変化を挙げるなら、学校の時間割と言ってよいでしょう。

一例ですが、写真の基幹学校(Hauptschule)の黒板にあるように、SZと略される「宿題の時間」で取り組む課題が示され、1週間のうちの数日は、この時間が時間割内に設けられています。

生徒たちに聞くと、おおよその宿題はこの時間に終えてしまえるそうで、これ以外に家で勉強をすることはあまりない様子。基本的に学校で宿題をしてしまうということなのでしょう。

基礎学校4年生を終えて分化する3種類の中等学校にあって、基幹学校は学力上、決して上位と言えない生徒が多い状況が関係しているのかもしれません。とはいえ、授業が終わってから、学校でこうした時間が設けられ、その面倒を見るスタッフが退職した教員など「外部」の人によって担われる状況は、これまでの半日学校に替わる全日学校への変化を示しているように思います。

なお、学校での補習を担うNachhilfeという家庭教師や塾のことも生徒から聞きました。この9aクラス23人のうち、こうしたところに通っているのは3人、どちらかといえば苦手な教科の克服のために行くようです。だいたいは1週間に2回、1回は1時間くらいとのこと。日本の学習塾と比べたら、ずいぶんと違うようにも思います。なぜ日本は公的な学校だけで済まないのでしょう。「学校の教育力」が小さいため、あるいはそれ以上を求める人が多いからでしょうか。

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