2008年12月5日金曜日

何でも「教育問題」にするな

大阪府が、小・中学校への携帯電話の持ち込みを禁じる方針を出したことをめぐって、お調子者が現れた。

曰く、「
携帯電話が人間性を失わせる側面を強く持つ。これは疑いようのない事実。便利は便利なんだけど。携帯電話を教育現場から追放するのは、実に正しい」(鳩山総務相)」(TBS news)だそうな。この御仁の事大主義的な発言は以前からあったが、今回はまったく頂けない。

その一。人間性が何かも定義されていないのに、それを失わせる云々と言っても仕方がない。優しさも人間性、凶暴さも人間性である。およそわかってもらおうとする発言ではない。

その二。携帯電話の便利さを認めているようだから、これを否定することは長い人間の「便利さ」への挑戦を否定することになるのではないか。この大臣は電子レンジや洗濯機と無縁で、新幹線のぞみ号などには乗らず、籠にでも乗って移動しているのだろうが。

その三。携帯電話が便利であることを認めているあたり、この大臣も利用者だろう。ならば自分を省みて、人間性を失いつつあるからヤバイと思ったゆえの発言なのか。それとも、すでに人間性を失っているから、こうした訳の分からない発言しているのか。

およそ噴飯ものの発言が首相を始め、こうポンポン出てくるところに、危うさを見る。こんな陣容でどうして外国と渡り合えるのだろう。こんな面々が登場するに至ったのも、かれらの受けた保護者や学校による教育がまずかったためと言うことか。言い返されないと思って、安易に「教育問題」を引くあたり、これじゃ、弱い者いじめだわなあ。

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