ことしも最後の日となりました。
この1年聞いた言葉でもっとも印象深かったのは、赤塚不二夫さんの葬儀で、タモリが次のように述べたところです。
「あなたは生活のすべてがギャグでした。あるがままを肯定し、受け入れ、人間を重苦しい意味の世界から解放しました。すなわち『これでいいのだ』と。私もあなたの数多くの作品の一つです」
自然科学についてはともかく、人文科学や社会科学は、意味づけることと無関係にはいられないように思います。この意味をめぐり議論し、ときに激しく対立する。このことから解き放たれれば、どれほど安寧を得られるでしょう。
それでもなお、意味を見出そうとするのがおそらく人間。意味というものと「付かず離れず」のつきあいができればいいな。
ちょうど、昨日のネコの日めくりカレンダーに次のように書いてありました。「力や議論によって世界を変えようとする人たちがいる。しかし、猫はただ寝ころんで居眠りをするだけだ。そうすると、世界は静かに自然と変わり、猫にとって快適で心地よいものとなる」(ALLEN AND IVY DODD)。
みなさまに、楽しい2009年が訪れますように。
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