2009年1月18日日曜日

入試センター試験

しばらくご無沙汰をしました。全身にくる風邪なのか数日間寝込み、起きても頭が働かずと散々な一週間だったゆえ。みなさまもくれぐれもご自愛のほどを。

さて、業界関係者には恒例の大学入試センター試験がやってきました。前の大学では多いときは1700人ほどの受験生に対応しており、下働きの元締めをやったときなど、この仕事に数ヶ月は身体と気持ちが奪われてしんどかったです。しかし、新しい職場で迎える受験生は、今年は400人ほど。以前はずいぶんと多い時期もあったそうですが、楽ちんでむしろちょっと拍子抜けとすら言えるでしょうか。

とはいえ、朝から夜までの試験監督は、受験生には負けるものの、なかなか大変です。「うまくいって当たり前」なので、相当に気を遣います。その極め付けが、夕方から始まる英語のリスニングテスト…。誰やこんなことをやろうと言い出したんは。

どこの業界の戦略が絡んでいるのかどうか、一人一人にICプレーヤーを配布、持ち帰ることもできます。今年のセンター入試を受験したのは54万人とか。こんなに売り上げるものなんて他にないのでは? 「音が出ないとき」「プレーヤーを落としたとき」「トイレに行きたいと言ったとき」と実に細かな状況が想定され、準備段階で監督者はみずから「ミニ試験」を受けます。だから説明会も2回、これでも結構忙しい身にはつらいもの…。当日も、タイムキーパー役の監督者は、受験生と同じようにプレーヤーのイヤホンを耳にして問題を解いていくのですよ。

解答時間は30分、普段は「何でこんなに時間が早く経つんや」と不満も漏れますが、この時はまさに反対。「早く時間が経ってほしい」と強く願いましたね。ほんまに。

幸いにわたしの試験会場ではトラブルなく、ぶじ終わりました。受験生も慣れているのでしょう。

夜7時前にこの日の試験が終わったら、もうふらふら。受験で問われる学力とは、こんなハードな時間を2日間すごせる体力なのだと改めて得心したことです。

わたしはセンター入試の前の共通一次試験の世代。当時は「こんな入試はやめろ」という意見も聞こえていましたが、いまや消えて久しくでしょうか。ある意味で国民的行事でもあるこの入試は、当分続くのでしょうね。とまれ、えらく気疲れのした一日でした。

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