2009年7月9日木曜日

授業計画がくるってしまう…

新型インフルエンザの発生に伴う休校が、再び行われることになりました。5月に続き2回目です。

公衆衛生学的に吟味された上での措置でしょうからやむを得ないのですが、授業担当としてはいたく困ります。

とくに月曜日、誰の愚策か知らねど、「ハッピーマンデー」でただでも月曜日の休みが多い中、この曜日の授業は大きな打撃を受けています。どうしたものかなあ。すでに8月まで授業をやることを決めていますが、それでもまだ予定まで進みません。ほんま、どないせえってゆうねん。

返す返す昔は大らかでした。電子メールによる一斉配信など夢想だにできず、とにかく大学に行って休講通知が出ているかを確かめ、あるいは教室で20分くらいだったか待って先生が来なければ「休講なんだ」とつぶやいてそれで終わっていた30年近く前。それでも「大学生の学力低下」と語られることはありませんでした。

授業シラバスも、授業評価もなく、まったくいい加減なものでしたが、その分、学生は自主ゼミを開いたり、下手な議論をしたりと勝手なこともできたように思います。

あまり教育的にならないこと、授業も「15回厳守」などと制度化せず、多少の(これが難しいのだけれど)ハンドルの遊びを持つこと、こうした向き合い方は実は大切な知恵だと思うのですが、いかがでしょうか。「品質保証国家」のもとでは、反国民的発想なのだけれど。

2 件のコメント:

みのりん さんのコメント...

激しく同意。
「ハンドルの遊び」……いい表現ですね。使わせてください(笑)。
授業計画だけでなく、教員の研究にも支障が出るし、学生も誰ひとり補講をありがたいと思っていない、……という。
急ハンドルばかりの大学運営は、心臓に悪いです。

うに さんのコメント...

みのりんさん、

コメントをありがとうございました。

かつては「ゆとりの教育」とも言われていたのに、今やゆとりはいけないものかのような扱いを受けていますね。

広く楽しんで生きることの価値が、「生産」や「効果」の前にうなだれているのが現状ではないでしょうか。

楽しい授業を、また楽しい研究を、改めて心がけたい、と強く思います。