週に1度、非常勤先での授業がある。2クラスを担当しているが、うち1つは100名を超える大規模なもの。色画用紙に書いた自分の名札を毎回出すように言うものの、授業者が名前を覚えるのは容易ではない。
このクラスの一人が、「レポートを書いているのですが、読んでもらえませんか」と12月に話をしにきた。聞くと私の授業で触発されたことがあり、自分で調べてみようと思い立ったという。
どうなるかと思っていたら、ちゃんと持ってきた。A4で15枚ほどのボリュームである。
「おわりに」から目を通すと、女性教師の女子生徒と男子生徒への接し方はおそらく違う、という私の授業での言葉から自分のレポートが始まった、とある。読み進むと、女性教師は感情的でヒステリックなイメージが自分の中にあったので、女性教師があまり好きではなかった、と自身の経験が綴られている。なるほど、だから先の発言が自分の興味に重なったんだなと合点できた。
彼女の持ってきたレポートはこの授業の成績と何ら関係ないし、他の授業での課題でもないという。自分で関心を得て、手探りながらも文献にあたり、自分なりにひとつまとめたことを高く評価したい。また、そのきっかけに自分の授業がなりえたことを嬉しく感じている。
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